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現在の本堂は、四十五世住職亮俊が再建を発願、檀信徒の浄財を募って |
昭和四十三年に落成したものです。 |
間口七間奥行六間半、破風造りで、鉄筋コンクリート造りです。 |
堂内には、旧本堂の欄間を収めています。 |
これには地獄極楽図(房州の井上円徹作と言い伝えられている)が彫刻されています。 |
「房総志料続編」には、「欄間彫刻、地獄、畜生左、天道、人道中、 |
内に白衣観音の像一体、修羅、餓鬼右、内に地蔵尊、小児、左の中より右へ閻魔 |
大王、左方隅脱衣婆、火の車の様子、釜の中より血の煮えこぼれるありさま、 |
誠に肝に銘じ、肌寒くなる程恐ろしく思わる。 |
「其余、臼にてつかるるもの、あたまへ釘をうたるるもの、目もあてられぬ次第なり。」 |
とあるように、その写実的な図柄は、 |
地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天の情景をたくみに描写しています。 |
これは、訪れる人々の洗心の糧として貴重なものになっています。 |
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